チリで開催されたキヌアに関する国際セミナー

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(写真:ACHIPIA)

  8月29日、チリ第6州oo州の州都ランカグアという街で、キヌアに関する国際セミナーが開催されました。
ランカグアの街は首都サンティアゴから車で南へ1時間ほどのところにあり、チリ国内でもキヌアが最も多く収穫されている地域に位置しています。

  セミナーでは、チリ国内および周辺の国のキヌア農家や研究者、企業などキヌアの生産および製品づくりの第一人者たちがプレゼンターとして登壇し、チリ国内および世界におけるキヌア生産の歴史や現状、市場動向、キヌア製品のマーケティングの傾向、キヌアが持つ栄養素や効能などについて発表を行いました。

  そしてセミナーの最後には、シェフによるキヌアを使った創作料理が試食として振る舞われ、キヌアの「グルメ」としての今後の可能性も示され、舌鼓を打った各出席者たちは満足した表情で会場を後にしました。

  セミナー内で多くのプレゼンターが言及していたのは、これまで世界一、二の圧倒的なキヌア生産量を誇るボリビアやペルーと純粋なキヌアのみの価格で対抗するのはチリにとってもとても分が悪いと言えるだろう、という点でした。
  プレゼンターは、キヌアをそのまま出荷するのではなく、たとえば既存のシリアル商品のようにパックを開封すると簡単に食べられるような調理加工を施したり、消費者の購買意欲をそそるようなパッケージデザインを工夫してブランディングをしたりなどといったように「付加価値」をつけることがチリのキヌア生産の今後のカギである、と強調し提案しました。

  なので今後、キヌアに関する面白い商品がチリから続々と登場してくるかもしれません。

  一方で、日本への輸入量を財務省の貿易統計(2011年から2016年まで)をもとに見てみると、日本へはペルー、ボリビア、コロンビア、アメリカ合衆国、メキシコの5カ国からのみキヌアの輸入が行われていることがわかります。
>>財務省貿易統計「日本へのキヌアの輸入に関する統計」(スペイン語)

 日本への総輸入量の90%以上がペルー、ボリビアの2国からの輸入で占められており今後このシェアがすぐに変わることはなかなか考えにくいことですが、チリ産キヌアの価格によってはコロンビア、アメリカ合衆国、メキシコの位置に取って代わることができる可能性は十分にあるのではないでしょうか。

  J.P.Pではチリ国内および南米各国のキヌア生産者や研究者、キヌア関連団体などと日本のバイヤーをつなぐお手伝いをいたします。


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Programa-SEMINARIO-QUINUA

『国際セミナー ”キヌア:ヘルシーかつイノベーティブな未来の穀物”』

La página en español de “SEMINARIO INTERNACIONAL: QUINOA” está aquí

ブロック I: 国内キヌアの開発・消費・展望
– キヌアを取り巻くバリュー・チェーンのイノベーション (Constanza Pérez氏, FIA)
– 気候変動に対するキヌアの生物学的・栄養学的特徴(Isel Cortés氏, ISP)
– JUNAEB(チリ児童生徒支援委員会)の取り組み(Cecilia Alvarado氏, JUNAEB)

ブロック II: キヌア生産の歴史と変遷
– キヌアの歴史:ティワナクからエジプトまで(Erik von Baer氏, AVELUP)
– キヌア生産の現在と未来への挑戦(Ingrid von Baer氏, AVLUP)

ブロック III: チリ国内のキヌア生産
– キヌア生産者によるフォーラム “QUINOALAB-PUC”
テーマ:
チリの様々な地域(北部・中部・南部)でのキヌアの栽培について
チリ国内および国際的に進展するキヌアの商業化による栽培・収益性・品質への影響

ブロック IV: キヌアに関する国際的展望
– アルゼンチンのキヌア生産に関する研究・開発
– “金の穀物”キヌアの新展開

ブロック V: イノベーションと健康
– キヌアの粒およびキヌア・オイルの栄養学的特徴
– キヌアが持つタンパク質の利用についての研究
– キヌアの栄養素について
– ペプチド吸収の仕組みとキヌアのタンパク質について
– セリアック病などの栄養摂取障害のある消費者のためのキヌアの活用について

キヌアを使った新メニューの試食会